2021/11/02
歯の生え方と離乳食
今回は離乳食について説明していきます。
離乳食は、生後何か月を迎えたかによって、食べ物の種類や大きさ 硬さなどを変えていくのが一般的です。
しかし、乳幼児の歯の生える段階を追っていくと、どうやら歯の生える段階に沿って、離乳食を変えていくと
スムーズに離乳が進むことがわかってきました。
また、歯の生える時期は最近の乳幼児ではかなり個人差があるようです。歯の生え方と生後何か月かを
加味して、離乳食を変えていく方が良いでしょう。具体的には、下の前歯が生え始める頃、前歯がそろう頃、
前から4番目の第1乳臼歯が生えそろう頃、前から5番目の第2乳臼歯が生えそろう頃などが、離乳食を
変えるポイントになる時期になります。
適切な時期に適切な離乳食に変えていくことにより、お口の機能(食べる 呼吸する 発音)も
健全に育っていくと考えられております。逆に言うと、これらの離乳の正しい方法がとられなかったことで、
小児口腔機能発達不全症が始まると思われます。これらの事から、小児の口腔機能の改善
とともに、離乳食の時期から介入し、健全な口腔機能(咬む 呼吸 発音)を育てていくことも大切であると
思われます。