2018/06/27
よく咬むってこんなに大事 咀嚼と唾液 1
私が開業した30年ほど前には、お子さんの歯科治療中に、舌の裏にある唾液の開口部から、噴水のようにピューッと、唾液が噴出しているのを、よく見かけました。最近の小児では、どういうわけか殆どそのような現象は見られなくなりました。30年ほど前に比べると、小児の食べるお菓子類も美味しく、また食べやすいように軟らかく加工されたものが多くなってきました。それにつれて、咀嚼の回数も減り、噛む力も弱くなってきたようです。唾液の量が減ってきたのは、そのような現代の食べ物や咀嚼回数の減少に影響を受けているのかもしれません。小児のころから、歯ごたえのある食べ物をよく咬んで食べる習慣をつけることが大事であり、歯科クリニックの活動として小児のよく咬む習慣の獲得に、積極的に協力していきたいと思っております。